亀山社中の月琴 亀山社中記念館には、幕末から明治中期に製作されたタイプのオリジナル月琴が展示されています。

当時の家庭でそうであったように、床の間に飾られています。

龍馬ファンと思しき中年男性のグループ客が、嬉々として亀山社中の名前入り法被を着て刀を抱えつつ床柱を背に記念撮影中。お互いに写真を撮りあって女子高生のように盛り上がっています。

 

ひとしきりそれが終わるのを待ってからスタッフの方に声をかけ、月琴の撮影と試奏をさせて頂きました。

さすがに木が古いだけあって、柔らかく慎ましやかな音色です。いつまでも弾いていたい楽器でした。


指板の装飾がとても美しく、保存状態も良いですね。

いろんなオリジナル月琴の写真を見ると、どれもフレットの間隔がまちまちで、一体どういう調律だったのだろう?というのがずっと疑問だったのです。でも、これは弾いてみてすぐに謎が解けました。

フレットの間隔は適当でよく、その都度、弦を押さえる力加減で、音程を作りながら弾く楽器だと理解しました。

それだけ柱(フレット)の高さがあるのです。

音程は、楽器の仕様に依るのではなく、奏者の耳と感覚に委ねられていると考えられます。

 

そうこうしているうちに、さっきまで側で「私もギター弾くー!」と大騒ぎしていた女の子はもうどっかへ行ってしまいました。

 

追記:月琴の側に添えられていた説明文をお電話で教えて頂きました。

「リュート属。琵琶の一種。明清楽に用いられる。表面板は桐で出来ている。弦は4本、同律二組、レレ〜ララに調弦。幕末から明治中期に製作されたタイプの月琴で古胴。龍馬の妻・おりょうも演奏した。」とのこと。「玉華」の名前シールがある。