「ロバのおうじ」@カリタス小学校、終了!

2017年7月10日と14日、神奈川県川崎市にあるカリタス小学校での
「ロバのおうじ」お話会でリュートを弾いてきました。

カリタス小学校はキリスト教に基づく教育をしている学校です。

カリタス小学校入り口の羊

本物の羊やヤギも飼っています。声が聞こえました。

カリタス小学校には、2009年から2年に一度お誘いいただき、
保護者の朗読グループ「お話の木」のメンバーさんと一緒に
「ロバのおうじ」を公演しています。

今年で4回目になります。

メンバーさんの声質に合わせて役を分担するグループ朗読です。
いつも和気藹々とした雰囲気で、とても楽しいものです。

 

ロバのおうじ公演@カリタス小学校図書館のリュート

 

7月10日は6年生、14日は5年生の皆さんに聴いていただきました。
図書室にスライド投影を準備し、1クラスずつ各学年3クラス、つまり合計6回公演です。

午前9時30分からリュート弾くという経験も貴重です。

 

 

この学校には30年以上前に勤務なさっていた柏木先生という教頭先生が模写した
大型紙芝居の「ロバのおうじ」が残されています。

カリタス小学校に保存されている「ロバのおうじ」紙芝居

柏木先生による模写「ロバのおうじ」。お庭でお姫様にリュートを弾いて聞かせるシーン。

この紙芝居が10年ほど前に学内で発見され、それ以来、
この紙芝居を使って「ロバのおうじ」の読み聞かせをすることになったそうです。

最初のうちは紙芝居をそのまま使っていたのですが、
最近は、見やすさと保存のために、データ化してプロジェクターで投影しています。

 

生徒さんだけでなく、校長先生をはじめ他の先生方や、
お話の木の他の学年のメンバーさんも聞きに来てくださいました。

そして、柏木先生のことをご存じだった理事長先生から、
「柏木先生は、このお話と一緒にリュートも聞かせたいとおっしゃっていた」と
いう証言が!

柏木先生はもう亡くなっているのですが、
思い描いていらっしゃったリュートの音楽に、私の演奏が適うものでありますように!

 

生徒さんたちはいつものことながら、実に礼儀正しく、集中して耳を傾けてくれました。

「どうして棹の先が折れているのか」
「どうしてリュートを始めることになったのか」という定番の質問に加え、

今回は「リュートはどれくらい練習すれば弾けるようになるか」という質問が寄せられました。

「簡単だよ」というのも嘘になるし、
「すごく難しいよ」と必要以上に脅かすのも良くないだろうし。・・・

「簡単でもいい曲がたくさんあって楽しめます」という答えにしておきました。

 

このお話会の後、正倉院の琵琶やリュートとの関連について調べたりして、
広がりのある学習につながったとのこと。嬉しいですね。

 

自分が歳を重ね、知り合いの訃報に接する機会が多くなっているからなのですが、

最近よく「人間はどんどん死んでいくけれど、作品は残って後世に引き継がれる」
ということを思います。

 

この柏木先生の紙芝居も「ロバのおうじ」の物語も、
そしてリュートの作品も、
作った人は次々といなくなっても作品は残り、
新しい人によって受け継がれていきます。

ロバの王子が「僕がいなくなっても、歌は思い出せます」と言う通りに。

それに対し、お姫様は
「寂しいのは、歌が聴けなくなることじゃないわ。あなたがいなくなることよ!」と答え、
そのことによってロバは王子に変身します。

そうでなくては物語は完結しないのではありますが、
また別の角度から捉えると、
ロバの王子の言葉もまた真実であると思われてきます。

 

若い人たちにリュートを伝える機会をくださったカリタス小学校の皆さん、
どうもありがとうございました。

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