歴史を記述する二つのスタイル【本】貝と羊の中国人

『貝と羊の中国人』(加藤徹・著/新潮社)を読了。

貝と羊の中国人(加藤徹)

照明が反射しているのかと思ったら、そういう表紙デザインだった。

この本の中で、歴史の記述スタイルについて、次のような記載があります。

 

・各分野のヒーロー(またはヒロイン)の伝記を並べる形で歴史を叙述するスタイルを「紀伝体」という。
(例として、司馬遷の『史記』)

・事件の年代順に並べて記述するスタイルを「編年体」という。
(例として、『十八史略』などがあるが、中国では少数派)

ちなみに、『日本書紀』は編年体であり、人口が中国より少なかった日本では、歴史上の登場人物も少なく、社会全体の歴史を叙述することができた。・・・・

 

 

これを、コンサートのコンセプトに応用してみると・・例えば

「天正遣欧少年使節が聴いた音楽」というコンセプトのコンサートは「紀伝体」スタイル、

「イタリアのルネサンス音楽」のようなタイトルで、いろんな作曲家の作品を(時代順に)並べるのが「編年体」スタイル、

といったところでしょうか。

 

「天正遣欧少年使節と音楽の旅」やら「ガリレオ・ガリレイとリュート音楽」やら「月琴で綴る龍馬の手紙」など、特定の人物を描くことで音楽を紹介する企画を立てることが多い私は、「紀伝体」スタイルのコンサートが好きということになりそうです。

 

『漢文力』を読んで以来、加藤先生のファンなのですが、この『貝と羊の中国人』も中国語や中国文化を鋭く分析した名著です。

ビジネスで中国人と付き合う必要のある方などは、一読しておくと役に立つことこと多し、と思われます。

加藤先生は明清楽の研究もなさっていて、サイトも充実しています。

 

『漢文力』についての過去ブログ記事 古代中国における音楽

 

 

漢文法の本も買ったものの、ちっとも学びが進まず・・。

 

 

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