謹賀新年2025
明けましておめでとうございます。
昨年は公私共にいろんな方にお世話になり、支えて頂きました。そのお蔭で、公演の一つ一つを滞りなく無事に終えることができました。心より感謝申し上げます。
今年もまたこれまで続けてきたことをさらに積み重ね、時々は新たな挑戦もしながら、無理なく、楽しく、小さな公演を重ねていきたいと思います。
リュートと月琴、どちらも世間一般には知名度の低いマイナーな楽器です。その普及(=布教)と業界全体の演奏活動の活発化を図るために、微力ながら尽力して参りたいと思います。
昨年末に発売した「ルネサンスリュートとビウエラのためのクリスマスキャロル・タブラチュア譜集」は、全国各地のリュートを愛奏する方々にご購入いただきました。
数年前まで「リュート弾きはみんな知り合い」という状況でしたが、注文くださった方のほとんどが未知の方々で、リュートを弾く人口が増えていることを実感しました。しみじみと嬉しい気持ちになりました。これも各地でリュートを教えていらっしゃる先生方の日頃のご尽力の賜物だと思います。
歴史的な月琴(明清楽月琴)は、まさに絶滅危惧種となっております。演奏曲の性格や伝承の経緯から、楽器だけのコンサートという公演が難しいこともあって、月琴に縁のある文学作品の朗読とのコラボ企画を継続してきました。
これまでに坂本龍馬(の手紙)、国木田独歩、小川未明、夏目漱石、樋口一葉ときて、今年は、この月琴と文学作品というジャンルにおいて二大巨匠というべき、横溝正史と夢野久作の作品に取り組みます。続報を楽しみにお待ちください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、今年もまたより良い年となりますよう、お祈りしております。