【本】プロのデザイナーではないけれどデザインをしなくてはならない人におすすめ『デザイン力の基本』
リュートのコンサートは、小さなサロン形式で演奏したいし、聴きたいと思う。すると自動的に収支の金額は小さくならざるを得ず、チラシデザインをプロに外注している余裕はない。
こういう必要に迫られて、たいていのチラシは自作してきたけれど、所詮プロではないので「こんなのでいいのか?」「もっと企画内容をアピールできる方法があるのではないか?」と毎回、悩む。
センスとテクニックの問題は脇に置いておいても、せめてチラシを手にとった人に「わかりやすく、親切な、迷わない」情報伝達をしたいと願う。
欲を言うと「足を運んでみたい!」と思わせる、要は集客に結びつくチラシでありたい。
デザイン関係の本は数あるけれど、最近購入して「なるほど!こう考えれば良いのか!!」と励まされた本を紹介しよう。
簡単だけど、すごく良くなる77のルール『デザイン力の基本』
ウジトモコ・著 / 日本実業出版社・出版
具体的に情報をどういう優先順位と強さで配置するか、フォントをどう扱うか、配色について・・・などデザインの基礎と応用が具体的に示されていくが、それがデザインの手法に留まらないのがこの本のすごいところ。
つまり、デザインを考えていく過程で、企画そのものが洗練されていく、という「コンセプトのブラッシュアップ」が同時に行われていく。
チラシのデザインが行き詰まるのは、つまりはコンセプトが洗練されていないから、とも言える。
プロのデザイナー、企画だけを手掛けるプランナーにはこの本を読む必要はないかもしれない。
私のような、どちらのプロではないけれども、演奏したい企画があって小規模で採算を上げるために、何もかも自力でやっていくしかない人におすすめしたい。
プロのようにソフトを複雑に使いこなすテクニックがなくても「こうすればいいんだ!」とある意味、自信と安心感を与え、方向性を示してくれる。
PCの脇に置いて、デザインに迷った時に参考にしたい本である。
「〇〇力の基本シリーズ」として、『文章力の基本』『メール文章力の基本』『キャッチコピー力の基本』もあるので、こちらもチェックしてみよう。