朗読音楽会「ロバのおうじ」@さいたま文学館、終了!
2017年7月26日、さいたま文学館で開催された「お話の泉・夏」での朗読音楽会「ロバのおうじ」は盛会のうちに無事終了いたしました。
ご来場のお客様、朗読で共演して下さった柚木あんさん、主催のさいたま文学館の担当スタッフさん、どうもありがとうございました。
通常の公演では大人を対象にすることが多いのですが、今回は幼児・小学生低学年の子どもたちとその保護者の方が対象。
対象が大人でも子どもでも、私がやることはいつも通りです。
子どもだからと言って「易しく」とか「優しく」とかしません。
むしろ、子どもはごまかしのきかない、最も一番怖いお客さんです。
いつも通りに直球の真剣勝負で臨まねば。
でも、つかみは難しいね。ここは、3歳のお子さんがいらっしゃる朗読の柚木さんに任せた!
そこでまずは柚木さんセレクトの大型絵本「もりのおふろ」を読むことに。
柚木さんはライオンのパペットも使いながら、上手に子どもたちを物語の世界へ誘います。
「もりのおふろ」(西村敏雄・作)は、ライオンを始めいろいろな動物がやってきて、みんなで露天風呂を楽しむ物語。脱力系の挿絵が良い味を出しています。
動物が加わるたびに、子どもたちがその名前を言ってくれます。
最後に、馬が登場。
すると一人の子が「今日はロバのおうじのお話だから、これは馬でなくてロバだよ」と。
完全にこちらの手の内を見透かされております・・。
いやーこりゃまた、一本取られましたな。
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そしていよいよ「ロバのおうじ」。
柚木さんが、登場人物をそれぞれ見事に演じ分け立体的に語っていきます。
画像投影との相乗効果で、まるで映画を見ているように臨場感豊か。
一人で語っているとは思えないほどドラマティックでした。
40分間、会場の誰もが集中して物語の世界に入り込んでいました。
新生児から70歳代の方まで、その場に居合わせた人々が年齢に関係なく、一つの物語に聞き入っていました。
その姿に私はとても感じ入りました。
幼児にリュートや40分のお話は難しすぎるのでは、という懸念もあったかと思うのですが、実施を決断してくださった文学館の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の公演は、朗読音楽会「ロバのおうじ」プロジェクトとして大きな自信となりました。
朗読で共演してくださった柚木あんさんがブログを書いて下さっています。
『ものがたり美術館』声を通してあなたの好奇心を刺激したい
報告*朗読音楽会『ロバのおうじ』『もりのおふろ』/さいたま文学館
そして、ご来場下さったお客様のブログ。帰途に『ロバのおうじ』の本も購入なさったとのこと。嬉しいですね!
丁寧に記録していただき、ありがとうございました!
さいたま文学館はガラス張りで自然光がいっぱい。
円筒形の建物に沿って、練習室や講義室が扇状に並んでいます。
朗読音楽会「ロバのおうじ」のプロジェクトは、今後もフットワーク軽く、公演を重ねていきます。
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・朗読音楽会「ロバのおうじ」活動詳細(このサイト内)
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