17世紀イタリア・リュート作品の魅力〜野入志津子さん講習会&コンサート
2018年2月10日に開催された野入志津子さんのリュート講習会(日本リュート協会主催)および2月12日に開催されたコンサートに出かけました。
現在はオランダ在住で、ヨーロッパでご活躍の野入さん、最近アーチリュートによる17世紀のイタリアの作品をまとめたCDをリリースされました。
aure nove
Shizuko Noiri |lute
講習会は笑いの絶えない、和やかな雰囲気で行われました。
「リュートって楽しいね!」ということをしみじみと再確認する良い機会となりました。
初心者の方への技術的なアドヴァイスがとても具体的で、早速、私も試しています。
2月12日、横濱・西洋館 de 古楽シリーズの一環として開催されたコンサート<薫る風〜新しい様式によるリュートのためのトッカータと舞曲>は、CDに収録されているカプスベルガー、ピッチニーニ、メーリなどの作品によるプログラム。
コンサート会場となったエリスマン邸。
個人宅だった西洋館でのサロンコンサートはリュートにぴったりで、よく弾きこまれたリュートの深い音色とイタリアの作品を大いに堪能しました。
横浜の山手、外人墓地あたり。
遠くに横浜の港も見えて、外国のような雰囲気。
アンサンブル山手バロッコさんのサイトにプログラムノートが掲載されています。
コンサートで配布されたプログラムノートは、野入さんがCDを作成する過程で発見したことなどを余すところなく書き尽くしたものとのこと。
CDの解説文には紙幅に限りがあって書けなかったことも収められていますので、リュート関係者は必読です。
私としてはカプスベルガーの合唱曲が当時どう評価されていたのか、ということが以前から気になっていたのですが(ソロ歌曲は可愛い曲があるけど)、それについての歴史的記録を紹介なさっていて、これがかなり笑える内容で、いかにもカプスベルガーらしいエピソードだなあと納得しました。
野入さんは近日中に再び来日予定とのこと、皆様、お聴き逃しなく!