これからも読み継がれていく『ロバのおうじ』
先日、とある本屋さんで、絵本『ロバのおうじ』の重版が決まったという話を聞きました。
私の朗読音楽会「ロバのおうじ」の活動が、出版社が重版を決める際の判断基準の一つになったとのこと。これまで10年間活動を継続してことが報われた思いがします。しみじみ嬉しい。
絵本『ロバのおうじ』は35年を超えるベストセラーなので、私の微々たる活動なんて大した影響はないと思うのではありますが、本がなくなったら困るのも確か。
この活動の目的の一つはリュート音楽を知ってもらうこと、
そしてこの物語を一人ひとりが持ち帰って、また他の誰かに読んで伝えてもらいたいということ。
そのためにはモノとして存在する【本】が必要です。
毎年新しい作品がどんどん刊行されている絵本業界。出版業界は不況と言われますが、絵本業界は元気です。
でも初版が出たきりで重版されない本も多いでしょう。
旋風のようなブームを起こすわけではない小さな活動でも、ずっと動き続けていれば、ちょうど木々の先っぽの木の葉がそよ風に吹かれてチラチラと目につくように、遠くからでも認識される。
リュートが親密な楽器であるように、これからも小さな活動を地道に続けていきます。
今後はお客様が本を購入しやすいよう、書店さんとの共催で朗読音楽会「ロバのおうじ」を展開していきたいと思っています。
またこれからもこの『ロバのおうじ』の物語が読み継がれていくように、そして出来ることならリュートの音色のとともに記憶されることを願って。
▶6月22日(金)こどもの本専門店ブックハウスカフェさんでの朗読音楽会「ロバのおうじ」ご予約受付中!