秋の北海道を満喫した洞爺湖芸術館での「ロバのおうじ」
2018年11月10日、北海道にある洞爺湖芸術館での朗読音楽会「ロバのおうじ」は盛会のうちに無事終了いたしました。
ご来場のお客様、広報に協力下さった皆さん、朗読の兎ゆうさん、主催の洞爺湖芸術館スタッフの皆様、どうもありがとうございました。
洞爺湖芸術館
公演前日、大雨の中を洞爺湖入りしましたが、当日は爽やかな秋晴れに恵まれました。
洞爺湖芸術館は昭和27年に旧・洞爺村の役場として建造されたもの。木の温かみとアンティークな雰囲気に溢れた空間です。
2階の展示室には、2007年まで2年に一回開催されていた「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」の入賞作品がずらりと並べられています。この彫刻展のテーマは「手のひらの宇宙」。両手に載るほどの大きさの作品が整然と並びます。
温かな陽射し、そして窓の向こうには洞爺湖が広がる絶景。
清々しい開放感!
私達の公演のために、スタッフさんがこれらの彫刻を別室に移動して会場設営してくださいました。
とても響きが良くて、朗読&リュートの組み合わせにはぴったり。
ステージ側。古い木造の床がピカピカ。
湖がまるで海のようで、船上でコンサートするみたいです。
谷川俊太郎の詩に導かれて、リュートソロ
プログラム前半は、リュートソロの演奏と、谷川俊太郎さんの詩「木」の4.6(『うつむく青年』より)と「あのひとが来て」(『夜のミッキーマウス』より)の朗読という組み合わせ。
詩は、著作権の問題上、ここに転載することは出来ませんが、機会がありましたら読んでみて下さい。
いつも、リュートという楽器がウード(木という意味)に由来することについて説明していますが、今回は「木」という詩と響き合って、同じトークもまた違った意味合いに感じられました。
そして「あのひとが来て」の静謐な雰囲気から、ダウランドの世界へと。
「映画のよう」な「ロバのおうじ」
後半プログラムは、朗読音楽会「ロバのおうじ」。スクリーンに挿絵の投影も行いました。
朗読の兎ゆうさんとは今回で2度めとあって、息もピッタリ。
翌日掲載された新聞記事によると「朗読も音楽も素晴らしかった。まるで映画のように物語に引き込まれた」との嬉しい感想をお客様から頂きました。
朗読の兎ゆうさんと。
洞爺湖芸術館のスタッフの皆様、私達、司会を担当して下さった加藤さんと。
夕暮れ時の洞爺湖。
皆さんの温かなお心遣い、ゆったりとした自然の風景、美味しい食事、充実した公演・・・。
心身ともに大いにリフレッシュ&充電して帰途につきました。