日本リュート協会会報(No.34)が発行されました

日本リュート協会会報no.34

日本リュート協会の会報第34号が発行されました。
執筆、編集を担当してくださった皆様、いつもありがとうございます。今号も楽しく読ませて頂きました!

会報は、年2回ほどのペースで、日本リュート協会会員に向けてPDFで配布(または希望者には郵送)されます。

今号も堅苦しくない雰囲気でゆるっと読める、でも中身はマニアックで専門性に溢れた読み物が満載の内容となっております。目次は以下のとおり。

日本リュート協会 34号会報 目次

・第一回 国際リュート高等教育カンファレンス レポート 〜上田 朝子
・調弦さがし、ダウランドの巻 〜蓮見 岳人
・蓮見岳人氏 オール・ダウランド リュートソロリサイタル レポート 〜小出 智子
・【公演報告】レクチャーコンサート「星空に響く音楽〜ガリレオ・ガリレイが聴いたリュート音楽〜」@千葉市科学館 〜永田 ⻫子
・野入志津子氏リュート講習会報告 〜⻄島 弘
・ルーカス・ヘニング氏初来日 ミニコンサートと谷根千散策 〜西野 潤一
・ベルリン楽器博物館の所蔵リュートについて 〜阿矢谷 充/渡辺 広孝
・第 34 回 秋の会員コンサート報告
・新譜紹介
Paul OʼDette “Albert de Rippe: Works for lute ‘Un perfaict sonneur de Leut’”
Jakob Lindberg “Jan Antonín Losy: Note dʼoro”
Gábor Tokodi “Music for Mandora”
・ピッチニーニのリュート作品の番外弦使用状況マトリクス 〜米田 考
・『ピッチニーニの序文には出てこない、もうひとつの「リュート」について』 記事訂正 〜渡辺 広孝
・理事会からのお知らせ

今号は私も書いたよ

今回は、私も2019年に行ったレクチャーコンサート「星空に響く音楽〜ガリレオ・ガリレイが聴いたリュート音楽」についての公演報告記事を書かせていただきました。ガリレイ家とリュートの関わりについては、詳細を書いていたらとても大変なことになるので、今回はざっくりと公演報告という形で書くにとどめました。

参考資料として、父、ヴィンチェンツォが「リュートに低音弦を追加すること」「フレットをダブルに巻くこと」「ミニフレットを貼り付けること」に否定的だったこと。
カメラータのメンバーであった彼が、いわゆるアフェッティ(感情の表現)をどう考えていたか、器楽でそれをどう演奏するのか、音律との関連を踏まえて、彼の著作から一部引用し紹介しています。

わかればわかるほど、わからなくなる

上田さんによる国際リュート高等教育カンファレンスレポートや、渡辺氏によるベルリン楽器博物館の所蔵リュートについての解説などを拝読していると、いろんなことが解明されていくほど、実は多種多様のいろんなものがあって「『これはこうです!』という簡単な言い切りが出来ない」そして「形が残っているものだけが正しいとは限らない」・・・ということがよくわかります。

ちょっと考えると、今の社会で起こっている簡単な事象ですら、視点を変えると違うものが見えてくるのは当たり前のことなので、それは数百年前の時代でも同様であっただろうと思います。

「わかればわかるほど、わからなくなる」というのは、他の専門分野でもよく言われていますね。やっとリュートもその段階に追いついてきたということかもしれません。

日本リュート協会へのお誘い

日本リュート協会では随時、会員を募集しております。
リュートをご自身では演奏しない方でも、リュートという楽器や作品や歴史に興味がある方はどなたでも入会できます。

まずは公式サイトをご覧ください。

昨年の総会・会報の紹介記事も合わせてどうぞ!