朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」@福山、終了!

2017年8月6日(日)広島・ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)での朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」公演は無事に終了いたしました。

気温37度の猛暑の中、ご来場下さったお客様、主催のふくやま草戸千軒ミュージアムのスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。

高校生たちが朗読を担当

今回の朗読は、高校のアナウンス部員の皆さんとそのOBさんが、台本を3人で分担、2回公演をダブルキャスト編成で担当してくださいました。一生懸命練習してくださっていて、私の間際の台本訂正にも柔軟に対応してくださり心から感謝いたします。

前日のリハーサルから本番までの短い間に、演出意図をくみ取り実演に反映させる「感度の良さ」に感嘆いたしました。皆さん、本当にありがとうございました。

●11時からの公演:
藤井翔也さん(福山誠之館高校OB)
村上裕実さん(福山誠之館高校2年生)
藤井佑紀さん(福山誠之館高校2年生)

●14時からの公演:
藤井悠太さん(福山誠之館高校3年生)
細羽優里さん(福山明王台高校2年生)
大下七海さん(尾道北高校2年生)

福山の至るところに龍馬さん

福山駅に到着すると至る所に「坂本龍馬展」のチラシとポスターがありました。

バス乗り場あたり。

「土佐から来たぜよ!龍馬展」ポスター福山駅前の

左側上「龍馬の手紙を読む」(直筆から解読する)講座と、下の朗読音楽会のポスター。

予習、復習という感じで、もう福山市民は龍馬の手紙に関してはバッチリですね!

 

土佐から来たぜよ!坂本龍馬展@広島県立歴史博物館前

会場の広島県立歴史博物館前。夏らしいパネルです。

朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」@福山告知ノボリ

朗読音楽会の予告ノボリも!

こんな大きな紙に印刷ってどうやるんだろう? 手間かかりそうです。

嬉しいですね。

 

ミュージアムショップではCD「月琴」をお取り扱いいただいています。

ロビーに音を流したり、積極的に広報してくださっていました。

ショーケースでは高知県立坂本龍馬記念館出版の小林綾子さん朗読のDVDと並んで。

CD「月琴」販売中@広島県立歴史博物館

 

目と耳とで味わう龍馬の手紙

朗読音楽会の会場は歴史博物館の地下にある約200席のホールです。

永田斉子の月琴@福山公演

開演前。緞帳の内側。調弦を安定させるため、月琴は早めにスタンバイしています。

朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」@福山公演ステージ写真

舞台中央のスクリーンを挟んで向こう側に、朗読用のマイクが並びます。

中央の大スクリーンには、朗読に合わせて直筆の画像とその現代語訳、また薩長同盟や寺田屋事件などを描いた挿絵、月琴の写真などが投影され、目と耳とで龍馬の手紙を味わう公演となりました。

歴史博物館と高校生との協働プロジェクト

この広島県立歴史博物館では、高校との協働プロジェクトを積極的に進めているそうで、前例として(日本の)中世の衣服についての取り組みがあります。

歴史資料の研究に基づき、高校の家政科の学生さんに中世の衣服を実際に制作してもらい、ファッションショー形式で発表。

その後は歴史博物館内に中世の衣服体験コーナーを設け、訪れた一般市民にコスプレして楽しんでもらっているのです。

外部委託して衣装を製作してもらうと経費もかかりますし、高校生は「資料研究に基づいて衣服を作る」貴重な経験を積むことができます。

研究〜実演〜活用という見事な循環、win=winの関係が築かれています。

 

今回の朗読音楽会は、初めて高校のアナウンス部との協働ということでした。これを機に今後何か面白い展開があるといいですね。

 

備後絣の地で

「月琴で綴る龍馬の手紙」公演メンバー記念撮影

福山は日本三大絣の一つ、備後絣の生産地です。備後絣の着物は無理でも、せめて浴衣を着たい!とのことで、高校生の皆さんも浴衣姿で。

私もそれに合わせて綿の着物にしました。

事前に打ち合わせしたわけではないのに、全体の色合いがうまく調和しています。

終演後はエントランスに立っている龍馬さんのフィギュアの前で、朗読の皆さんやお客様と一緒に写真撮影会です。袴姿の龍馬さんと時代を超えてよく馴染んでいますね。

 

こんな写真も!

永田斉子月琴ポートレート

海辺で月琴弾いている図!?

 

 

種明かし。高知の海の青さよ!

土佐から来たぜよ龍馬展、パネル

蝙蝠つながりの月琴と福山

お客様からは「いい音ですねー」という感想や月琴についてのご質問もたくさんいただきました。

皆さん「月琴って初めて聴きました。全然知りませんでした」と申し訳なさそうにおっしゃるのですが、大丈夫です、現代日本人のほとんどがそうですよ!

楽器の説明をしていて棹の先に蝙蝠がデザインされていることを話していたら、「それは福山にぴったりでしたね。福山市のシンボルは蝙蝠ですよ」と教えていただきました。面白い!

福山市章

市章の由来

 

音楽によって龍馬さんの魅力を伝える

この一連の朗読音楽会の活動は、音楽によって龍馬さんの魅力を伝えることを一つの目的としています。

今回朗読してくださった方が「今まで坂本龍馬のことをほとんど知らなかったけど、今回のためにいろいろ調べてみた!」とのこと。

その言葉に私は深く満足しております。

 

 

今回の公演では、音響、照明、スライド投影、広報、事務、ショップでのCD販売のスタッフさんの他、朗読の指導にあたって下さった高校の先生方、学生さんへの浴衣の着付けの方など、実に多くの方々が支えてくださいました。

いつも自主公演でごく少人数で頑張っているので、その有り難さが身に沁みた公演でした。

それに加え、龍馬さんゆかりの地で月琴を弾き、鞆の浦の地名が登場する手紙の朗読を聴くという体験は格別でした。

このような機会を作ってくださった関係者各位に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。