いろは丸事件の舞台、鞆の浦に夕暮れ時に行ってみた
福山に行くのなら、いろは丸事件の舞台となった鞆の浦に行かねば。
そう思って旅程を立てたのもの、本番翌日はどうやら台風が直撃しそう。
台風が近づく時に海辺に行くとは、さすがに愚かなことだろうとと自重し、到着した日の夕方、リハーサルの後に出かけることにしました。
ホテルに月琴を置いて、福山駅前のバス停へ。
夕方6時30分頃に出発。途中やや渋滞に巻き込まれつつ、大きな川を渡り山中の集落を過ぎ、周囲は薄暗くなってきて人もまばらになり、ちょっと不安になった頃、急に視界が開けて青い海が広がりました。
7時過ぎに「鞆の浦」バス停に到着。
真夏なので日もまだ高く、昼間は過酷だった陽射しも柔らぎ、歩くには良いものの、ほとんどの資料館はすでに閉館時間となっており、外観のみを眺めながら急ぎ足での写真撮影となりました。
坂本龍馬の隠れ部屋、桝屋清右衛門宅。
桝屋の店側。
道端の祠。
すぐに保命酒の酒蔵が軒を連ねる通りに出ます。保命酒とは「瀬戸内の養命酒」。
どの建物も古く、趣があります。
軒丸瓦の模様が鞆の紋になっています。可愛い!
こんな緩やかな坂道や小さな階段がくねくねとあります。
迷子にならないようにしなくては・・・。
適当に歩いていたら偶然、福禅寺・対潮楼に着きました。
お座敷からは瀬戸内海の絶景が見えるという観光名所です。
龍馬さんが談判をした場所でもあります。
もう閉館時間となっていて仕方なく門のところから覗いてみました。
満月に近い月が上り始めています。
鞆港の方へ出ました。ちょうど夕暮れ時です。
船どうしが擦れ合うキューキューという音が時々するだけで、とても静かです。
人もほどんどいない。
対岸に鞆のシンボル、常夜燈が見えるので、ぐるっと回って行ってみることに。
途中、一旦、古い町家が並ぶ地域に入るのですが、もう店は閉まっているのと、街灯が少なくて真っ暗で、何が何だかよくわからない。
多分、明るい時に行ったらとてもイイ雰囲気の古い町並みなんだろうと思います。
常夜燈と月。
船着場が向こう側に見えます。こんな景色を見ながら食事をしているカップルが一組。
なんだか懐かしい郵便ポストだと思って撮ったのですが、それよりこの壁はいろは丸展示館の壁だったのかも、と後になって地図を見て気がつきました。
それくらい暗くなってしまい、展示館の案内板すらよく見えなかったのです。
後でサイトを見て知ったのですが、このポストは「幸せ便りプロジェクト」のポストでした。
船着場あたりに戻ったものの、「鞆港」のバス停はどこ!?
地図をスマホの懐中電灯アプリで照らしつつ、バス停を見つけました。
鞆の浦はジブリの「崖の上のポニョ」の舞台になったところですが、この時ばかりはトトロかネコバスを待ってる気分でしたよ。
帰りは渋滞もなく、無事に福山駅前まで戻りました。
福山の観光ポスターのキャッチコピーが「何もないとは言わせない!」なのですが、いやいや福山、見どころいっぱいではないですか?!気候の良い季節に、ゆっくり時間をとって再訪したいものです。
鞆の浦の魅力をまとめたサイトがとても美しいので是非ご覧ください。