台風が近づく中、決行「月琴で綴る龍馬の手紙」と幕末料理の会

2018年9月30日、台風が関東に近づく中、写真集食堂めぐたまでの身体に美味しい文化講座「月琴で綴る龍馬の手紙」と幕末料理のイベントは、無事に終了いたしました。

このような状況の中ご来場下さったお客様には、心より感謝申し上げます。

昼過ぎごろ、夜8時には電車が運休するというニュースが流れて、それから大慌て。

スタッフの皆さんと朗読の原さんと、一致団結してこの急場を乗り切ることが出来ました。
ありがとうございました。

写真集食堂めぐたまでの月琴写真

雨に濡れて、中庭の木々の緑がより鮮やかに。

本番中、風や雨の音に、月琴の音が重なるのも なかなか風流なものでした。

 

 

原きよさんと三回目の「月琴で龍馬」

原きよさん、永田斉子@めぐたま

原きよさんとのこの企画も三回目。
毎回更新した新しい台本で臨んで頂き、感謝しております。

晩年のお龍が語る龍馬との思い出。
原さんのしっとりとした語り口がよく合います。

いつものことながら聴き惚れています。

 

 

中村キラ先生の声が蘇る

今回、特筆すべきは、お客様の中に、月琴の伝承者である故・中村キラ先生の親戚にあたる女性がお越しになっていたこと。
お父様がキラ先生と従兄弟同士ということで、その方も昭和40年台終わりから50年台にかけて明清楽保存会で月琴を演奏なさっていたとのことでした。

長崎物語CMより中村キラ氏

(『長崎物語』CMで、子どもたちに月琴を教える中村キラ先生)

偶然めぐたまのトイレに貼ってあったチラシを見たご友人が、「月琴の演奏があるよ!」と声をかけ、三人でご参加下さったのです。

このような偶然や巡り合わせってあるもんなんですね!

本番前にこの話を伺ったものだから、ふいに中村キラ先生の声が蘇って、一挙に緊張感が高まりました。

 

料理人おかどめぐみこさんの幕末料理

朗読音楽会の後は、いよいよ料理人おかどめぐみこさんによる幕末料理〜☆

◎メニュー◎

*カツオのたたき 塩とスダチで

*あおさと唐いも(サツマイモ)のかき揚げ

*浦上そぼろ(そぼろ、とは千切りの油炒めのこと)

*ゴーレン 鶏の南蛮煮

*南蛮料理 ヒカド『料理談合集』より〜サツマイモをすり潰した具だくさんのとろみスープ

*せっかん 長崎で秋祭りに食べる豆のご飯(せっかん、とは赤飯のこと)

*龍馬 愛のカステラ 海援隊の雑記録『雄魂姓名録』より 

 

全体に砂糖が潤沢だった長崎ならではの、甘めの優しい味付けです。浦上そぼろは給食に出るほど郷土料理として親しまれており・・という説明を伺っても、どんな料理だっけ?と思っていたけれど、実食してみると『懐かしい』気がしたので、やはりそうと知らずに給食で食べていたのでしょう。

 

海援隊のレシピによるカステラは、そういう肩書がなくても普通にさっぱりしていて美味しい。文明堂が商品化している「海援隊カステラ」も別途用意して下さり、食べ比べましたが、むしろ元祖・海援隊レシピの方が好み。スペインのアビラの古城ホテルで朝食で出てきたパンと同じ質感と味がしました。

 

終電8時のタイムリミットと戦いながらの進行となり、写真を撮影する余裕もなく、返す返すも惜しまれます。

お料理の写真は、写真集食堂めぐたまのサイトの記事をどうぞご覧くださいませ。

 

当日、昼間に同所にて開催されていた湿板写真撮影会のお話を伺い、撮影されたばかりの湿板写真の実物を拝見できたのも貴重な体験となりました。

 

永田斉子(月琴)と原きよさん(朗読)めぐたまにて

5000冊の写真集が並ぶ本棚の前で、原きよさんと。