龍馬の手紙とお龍の回想録を朗読音楽会に

2017年1月13日に長崎歴史文化博物館で予定されている朗読音楽会に備えて、朗読の方に読んでいただく台本を執筆しています。龍馬がお龍のことを書いている手紙や、二人がどのような会話を交わしていたかが垣間見えるところ、長崎で過ごした日々のエピソードなどを中心に紹介しています。

坂本龍馬とお龍を登場人物とした「小説」はたくさん出ており(そしてそれぞれに面白い)、それらと「資料が残っている史実」とを混同しないように、よく注意して資料や年表と当たりながら進めました。史実も、本当のことは誰にもわからないのではありますが、一応それを目指す方向で。

龍馬の手紙とお龍に関する書籍

 

龍馬の手紙に関してはかなり研究が進んでおり、現代語訳された本も出ています。2014年に新しく発見された手紙の分を追加した宮川禎一氏の『増補改訂版 全書簡現代語訳 坂本龍馬からの手紙』がよくまとまっていて読みやすいです。(あとがきが「候文」なのが笑ってしまいました)

お龍の回想録については明治32年に新聞に連載された幾つかの記事を参考にしています。龍馬の死後30年も経ってからの回想なので、おそらく記憶違いかな?と思う点もあるのですが、そのあたりを避けつつ、配列してみました。龍馬の手紙に比べると資料の信憑性が低いと思われがちで、今まで知られていない事柄もあるのではないかと思います。お龍については、鈴木かほる氏の『史料が語る 坂本龍馬の妻 お龍』がよく網羅しています。

 

台本は、月琴の音楽を伴って声として朗読され、皆様と同じ空間を共有して、完成します。

長崎の皆様のご来場をお待ちしております。

朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」詳細情報