【本】意外と知られていない明治維新後の清水次郎長、その娘の恋愛秘話『波止場浪漫』
2019年10月12日、13日の朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」公演は、静岡の清水港近くにある清水次郎長の生家にて行われます。
清水の次郎長といえば「親分!」という侠客のイメージが大きいのですが、明治維新後には清水港の整備や富士山麓の開墾などの社会事業に尽力したという。
今回、公演の機会をいただくことがなければ、私はこのことを知ることなく一生を過ごしただろうと思う。
次郎長さんが生き方を変えることになったきっかけは、何だったのだろう。
『波止場浪漫』(諸田玲子・著/日本経済新聞出版社)上・下
次郎長の娘「けん」の秘められた恋物語を中心に物語は進んでいき、次郎長とその3人の妻、一族の人間模様が、移りゆく時代背景と絡み合う。
今回は公演前後に時間があるので、この小説に登場する通りや魚屋を探して歩いてみよう。