色彩の美しさに感動!歌川広重が描いた清水港の風景
2019年10月12日&13日、静岡の清水での朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」のチラシをデザインしました。
清水の次郎長が清水港の整備に尽力したこと、坂本龍馬もまた船が好きだったこと、今年が清水港開港120周年にあたること、などを考え、次郎長や龍馬が眺めた清水港の風景の絵がないかな・・と探して、選んだのが歌川広重。
清水次郎長(1820〜1893)
坂本龍馬(1836〜1867)
歌川広重(1797〜1858)と、上二人より20年ほど早く生まれているものの、ほぼ重なっています。
歌川広重:東海道五十三次より『江尻』
江尻は現在の清水港付近にあたります。手前に家々が並び港町の繁栄が伺えます。
入り江には帆をおろして休む船々、遠方には白い帆を上げて走る船の姿。
歌川広重:東海道五十三次(隷書東海道)より『江尻』
こちらは三保の松原の方から遠方に富士山を臨み、その手前に漂う船。夕暮れ時なのか、空と山の境界線がほんのり茜色に染まってます。
どちらも、海の藍色が深くて美しくて、ほれぼれ。
清水次郎長も、坂本龍馬もこんな風景を見ていたんですね。
広重さんには申し訳ないのですが、この2枚を部分的に切ったり伸ばしたり、重ねたり組み合わせたりして、背景を作り、この朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」キャンペーンガールの月琴を弾く女性像を手前に。
全体の色を暗くして、文字情報を載せると、ちょっと大正ロマンな雰囲気に。
どうぞこんな風景を思い浮かべながら、今の清水港を眺めてみませんか?
10月12日&13日、清水湊次郎長生家にて朗読音楽会「月琴で綴る龍馬の手紙」公演、お待ちしております。